コラム

感性と感受性の違いを考えてみた。

言葉の定義にうるさい人間なので、しょっちゅう「○○とはなんぞ」といった疑問が浮かんでくる。ブログを始めた理由の1つも「○○とは」という抽象的な問いに「こうじゃね?」と自分なりの意見を長々書ける場所が欲しかったからだ。

そんな私が書きたくて堪らなかったテーマの1つが、【感性と感受性の違い】である。この2つの言葉が世間で同義語扱いされているのが、ど~しても納得がいかないのだ。

確かに辞書で調べても、感性=「外界からの刺激を受け止める感覚的能力・感受性」と出るし、Google検索の1~3ページまで見ても、ほとんどの人は「感性の方が感受性より意味が広い・能動的だけれど、意味はほぼ同じ」という意見が多かった。

…………が!!私はそうは思わない、思えない。

辞書も偉人の言葉も知ったものか、私の中では感性と感受性は真逆の性質の感覚能力だ。

感性と感受性の違い

  • 感受性……外→内の受信であり、限定しない力。
  • 感性……内→外への発信であり、限定する力。

感性・感受性の違いは2つある。

手書きのイメージイラストを使って、この違いを説明しよう。

感受性は受信、感性は発信。

感受性とは

感受性は外界の刺激を感じ取る働きだ。

感受性が豊かというのは、刺激(=情報・印象)を自分の中に入れることへの抵抗が低いので、良くも悪くもたくさんの刺激を受け取りやすい心の状態を指す。

ちょっと変な例えになるが、ここに水が入ったバケツと、ヨーグルトが入ったバケツがあるとする。真上から米やら豆やら卵やらを落としたときに、どちらの方がバケツの底に物が溜まるだろうか?

当然、水である。水の方が表面の抵抗が少ないからだ。卵ほど大きければヨーグルトのバケツの底に届くかもしれないが、米や豆のような小さい外界刺激は表面に乗ってしまうだろう。

感受性が豊かな人は、この水のバケツと同じだ。良くも悪くも刺激をどぼどぼ受け入れる「刺激の受信力」が感受性なのだ。

心の表面にある”抵抗”は、慣れによる麻痺もあれば、常識に囚われていたり、恐怖を感じるのをさけるために、受け入れる情報を無意識的に遮断している場合もある。いずれにしても、「これは感知しないでいいや」と脳が無意識的に判断して、刺激を門前払いしているのだ。ある意味、心の防御が出来ているともいえるだろう。

子供の感受性が高いのは、刺激に慣れて「そーゆーもんでしょ」と思ってしまいがちな大人に対し、子供は刺激にも慣れておらず、常識に凝り固まっていないので物事を新鮮に受け止めるためだ。

感性とは

感性が感受性と違うのは、感性は自分の内側→外界への働きである点、そして限定的である点だ。

感性とは、物事の選択肢を前にして自分の内側で「コレだ!」という刺激が発生すること、そしてそれが外界へ発信できるほど明確なこと。

一言で言うと、感性とは選ぶ力なのである。もっと分かりやすい言葉で言えばセンスだ。

昔、宇多田ヒカルがファンからの質問にこのように答えていた。

質問者:宇多田さん自身、作詞作曲をされるとき何を一番大切にしていますか? 是非教えてください。

宇多田ヒカル:「あ、これだ」感

「#ヒカルパイセンに聞け」Q&Aサイト (universal-music.co.jp)

言葉や文章なら、どんな言葉を使うか?助詞は何か?読んでいてリズムはよいか?

音楽なら、どんなテンポ・メロディ・楽器・音色か?

美術なら、どんな線か?色か?構図か?

こういった無数にある選択肢の中から「これだ」と思えるものを見つける力、それが感性なのだ。

表現とは決断のミルフィーユのようなもので、どんな技術や知識があっても、決められない人間に表現は出来ない。

感性が鋭い人とは、この決断が限定的な人を指す。感性が鋭い人は好みがはっきり尖っているので、より確信をもって「これだ」と決められる。感性が鈍い人は「えー……どれでもいい」というぼんやりした決断しか出来ない。
イメージでいうとこんな感じだ。

執筆者:山猫

感性は”鋭い”と表現し、感受性は”豊か”と表現する。用いる形容詞がこんなにも雰囲気が異なるのに、なぜ同じ意味の言葉として分類されているんだ……。

ずっと違和感がありました。

私の中での感受性と感性の違いが文章だけで伝わるか不安なので、イメージイラストを描いてみた。感受性の段落であげたバケツの例でいえば、

感受性は抵抗なく良くも悪くもボチャボチャと刺激を受け入れる働き。感性はバケツの底にある選択肢の中から「これだ!」と決めて外へ出す働き。

※バケツは「自分」である。脳かもしれないし、心かもしれないし。

あとがき

書いてみて初めてわかった、、、こんっっっっなに書くのがしんどいテーマだと思わなかった……。抽象的なことって説明するのが本当に難しい。書くの凄い疲れた……。

文章とイラストでなんとなく私の伝えたいことが伝わるといいのだけれど……。尻切れトンボでごめんなさい、またいつかもっと上手く説明できそうなときはリライトします……もう私は書きたくない、書けない。さらば🍂

執筆者:山猫

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