恋愛において、パートナーに大事にされるか否かはどこで決まるのだろうか?
思うに、これは2つの要素で決まる。
1つは希少性、もう1つが捨て力だ。
➀希少性
1つは希少性の高い人だ。「こんな人はそうそう居ない・付き合えない」と思われれば、替えがきかない人材ということで大事にされる。
こんな人そうそう居ない認定をされるパターンにはいくつかある。1つはルックス・スキル(学歴・肩書など)が飛びぬけてレベルが高い場合。
目に見える希少性
ルックスやスキルなどの「目に見える希少性」は、一般と比べるのが簡単なので「この人は平均より格段に高い○○を持っている」と、こんな人そうそう居ない認定が下りやすい。
しかし「目に見える希少性」だからこその問題点もある。それは同種も発見されやすいという点だ。
美人は希少な存在だが、マッチングアプリを数時間やるなり、芸能関係の子と合コンでも組めば似たような人材は見つけられる。美人とは「黄金比に近い顔」であり没個性的な顔なので、ぶっちゃけ似た存在は見つけやすいのだ。
(嫌な言い方だが、ブスA子にそっくりなブスB子を探すより、美人のA子に似ている美人のB子を探す方が簡単なのである。)
また「目に見える希少性」を持つ人というのは、その希少性を活かして特定の場所に集まっていることが多い。芸能界に行けば美人はわんさか出てくるし、病院に行けば医者はいるし、港区のパーティーに行けば社長はいる。
しかも「こんな人そうそう~人材」と付き合える人間は、同種を捕まえることにさほど苦労しない。美人を捕まえられる男は、他の美人でも数打ちゃ捕まえられる。
目に見える希少性は、一般よりは1つ抜きんでることが出来るが、自分の代わりが見つかりやすい&上には上がいるため、そこで1位に居続けるのは難しい。
内面の希少性
一方、内面の希少性というのは目に見えないので深く関わらないと発見されにくい。
(内面の希少性=性格がめちゃくちゃ良いとか、地頭がいいとか、褒め上手とか、話し合いができるとか、気遣いが出来るとか、センスがいいとか)
しかし発見が困難だからこそ、内面の希少性の方が見つけた時の感動が大きいし、なにより同種も見つかりにくいため、パートナーがなかなか自分の替えを用意できない。
ただし、そもそも内面の希少性自体を生み出すことが「目に見える希少性」を生み出すより遥かに難しい※。
※希少性を証明する手段がないし、目に見えない価値を確信させるには相当の実体がないと無理。(→相当性格がよくないと、性格の良さなんて感じ取ってもらえない等)
目に見える希少性は、就活で言えばハイレベルな資格持ち。
その辺にゴロゴロいる訳ではないけれど、居るところには居るし、「私は資格持ってます」と証明できるので見つけやすい。
最初からそれなりに大事にされるし給料もいいが、「代わりはすぐ見つかる」と思われやすい。
一方、内面の希少性は、コミュニケーション能力やタスク管理能力など、一目で見分けがつかないけれど超重要なスキル。
同スペックの後任を見つけるのが大変なので相手も手放したがらない。
ちなみに人気の内面希少性について、私が男友達からよく聞くのは、
- 不満を溜め込まないで言ってくれる
- 察してちゃんにならない、ちゃんと言語化してくれる。
- リアクションがいい。
- 仕草が可愛い
- 喧嘩になったときでもヒステリックにならず話合いできる
- ほっといてくれる。男友達との付き合いに口を出さない。
- 愚痴が多くない。一緒にいて憂鬱になる話題ばかりしない。
全体的に「ヒステリックにならない」が圧倒的多数でした。
捨て力(ぶっちゃけこっちの方が重要)
「大事にされるには?」の回答として希少性の方にばかり注目されがちだが、個人的にはコチラの方が3倍は大事ではないかと思う。
なぜならどれほど希少性が高くても、捨て力がないと大事にされないから。
ブロガー:ラブホの上野さんのブログに、「転職したくないなら、転職の準備をしよう」という記事がある。
この記事の内容をざっくりまとめると、
質問者:転職をしないでいたいけど、待遇が悪いのは嫌だ。
上野さんの回答↓
「待遇を悪くしたら辞めかねない(そして辞めて欲しくない)」と思わせましょう。
「いざとなったら辞めればいい」という余裕を持つために、転職の準備をしときましょう。切り札を持ちましょう。
この記事に限らず、上野さんの記事は読みやすい&為になるのでオススメです。
さて、この記事の中で上野さんはこう書いている。
クビになったら生活がなり行かなくなる人間は無能なのでクビになり、クビにしてもすぐには生活に困らない人間は有能なのでクビにならない。
「転職したくないなら、転職の準備をしよう」
これを恋愛に置き換えると、下記のようになるのではないだろうか?
別れて次にいけない恋愛力の低い人は大事にされず、
別れて次の相手を捕まえられる恋愛力の高い人は大事にされる。
超シンプル。向こうがナメた真似をしてくるのは、ナメられてるから。
具体的に説明すると、
「この女は俺が雑に扱っても、なんだかんだ別れられないだろう。どうせそう簡単に次の男も見つけられないだろう」と思われたら、どんなに美人でも性格がよくても大事にされにくい、という事である。
最初は大事にしようと思っていたとしても、人間の心なんて弱いもので心の奥底で「まぁどうせ別れないだろ」と思ってしまうと、だんだん無意識的にナメた行動をとるようになる。
だから、捨て力(=「いざとなったらこの人は自分を捨てる……!」と相手に感じさせるほどの余裕)が重要なのだ。
見出し冒頭で書いたように、この捨て力は希少性の3倍は大事である。どんなに希少性が高くても「離れていかない希少性」は無力に等しいからだ。
確かに美人はナメられにくい。しかし男側のナメた行動に対しビシッと言うことが出来ない・強く出てこれない奴だとバレれば、美人だろうがなんだろうが雑に扱われる。
残念ながらモテる男ほどこの辺を見抜くのが上手いし、不必要な手間を省く賢さがある。(そして最初に大事にされた女ほど「前はあんなに大事にしてくれたのに今はなぜ…?」と、悔しさもあって執着してしまう……)
誰とは言わないが「いつも浮気されるグラビアアイドル・タレント」とかいるじゃん……。芸能人くらい綺麗でも捨てられない人はダメなのよ……。
余談だが浮気される女は汚部屋・鞄がデカいといった話も、捨て力が関係しているのだと思う。「コレ(物)にもいいところはあるけど場所にも限りがある。捨てよう」と思える人は「彼は悪い人じゃないし優しいし好きだけど、一緒にいて幸せじゃない。今はつらいけど別れよう」と決断できる。
「もう別れる!」は言ってはダメ
よっしゃ、じゃあ「もう別れる!」って脅せばいいのね?と思ったそこのドあほう!それはダメ!上野さんもこう言っております。
切り札は使うことに意味があるのではありません。
切り札を「持っている」ということこそが重要なのです。
切り札は切ってしまったらただの札。
切らずにチラつかせ相手を脅すことこそが切り札の最大の武器なのです。
「転職したくないなら、転職の準備をしよう」より上野さんの言葉を引用
「別れる!」にインパクトがあるのは精々最初の1~2回。
”別れる”という言葉を使うのは「○○したら別れるからね」と事前にルール説明をするときと、相手を退場させる時だけ。重要なワードだからこそ多用してはいけないのだ。
なぜなら、別れる!と口に出す”だけ”を繰り返すのは、「そう言ってたけど結局別れないじゃんww」と向こうがこちらをナメる材料を提供することになるから。
また、別れる気がなくビビらせるため安易に使うと「軽々しい奴だな」と軽蔑される恐れもある。
だから大事なのは
- こいつは多分、怒ったらマジで自分を振るだろう。
- こいつは多分、割とすぐに次の相手を見つけられるだろう。
※そして一度、別れたら簡単によりを戻さない。
この2点を向こうに感じさせること。いわば穏やかな恐怖政治だ。人間は怠け者なので適度な緊張感が必要なのである。
じゃあどうやってそう思わせるのよ!?偉そうにしないでよね!と思うでしょう。アホとか言っちゃったんでね、書きましたよちゃんと。
ナメられないためには?
相手にナメられないために重要なのは2つ。
- 恋愛力を高くキープする(見た目・性格・交友関係の精進)
- 日頃から「なんでも許しちゃう人」・イエスマンにならない。
より具体的に掘り下げよう。
恋愛力を高くキープする
なるたけ見た目を整える。維持する。
見た目を整えることで恋愛市場における自分の偏差値をキープする。超美人になる必要はないが、体型が崩れる・化粧やオシャレをしない状態を避ける等、つきあった当初のレベルをなるたけキープする程度でOK。
※見た目は最低限のキープでいい。性格・交友関係・コミュ力の向上の方がよほど重要なため。
性格:「俺くらいしか無理やろ」と思われないレベルに
見た目がよくても、ものすごく気難しかったりわがままだったりすると、「あいつに付き合えるのなんて俺くらい。なんだかんだ俺のとこに戻るっしょ」と思われる。
「他の男とも上手くやってけるだろうな……」と思われる方が良いので、対処が楽な女※を目指す。
※喧嘩しても話し合いが出来る・生理や機嫌の悪い時に理不尽でない態度を取れる・愚痴が多すぎない等。
内面の希少性は付き合っている間くらいしか発見されるチャンスがないので、ここぞとばかりに自分の内面を磨く。年々、成長する人間は飽きられにくいし、そんな魅力的な人は希少なので尊敬されるだろう。
交友関係を広く保っておく。
いくら見た目を整え、対処が楽な女になっても、出会いがなかったり人見知りが激しいと”次候補”を見つけられない。
なにより、彼氏以外に「楽しく世間話できる男性」が実際に存在する方が、「別に今カレじゃなくても良くね?」という余裕を持てる。
皮肉な話だが「あなたじゃないとダメ!」と思ってると上手くいかなくて「…別にコイツじゃなくても良くね?」と、ある程度、相手に冷めてる方が恋愛は上手くいきやすかったりする。特に女性は……(ーー;)
妙齢の男がいなくてもいいので彼氏以外に関わる人・コミュニティを多数持っておく方が、視野も狭くなりにくいし、話の引き出しも増える。
芥川龍之介は
「われわれを恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である。」
といったらしいがその通りで、恋愛の依存度を下げるコツは意図的に忙しくすることだ。
個人的には男性も一定数いる趣味を始めることをオススメ。登山とか。
「え?その趣味、男いるの?」と周囲に男が存在するだけで露骨に嫌な顔をする男はやめといた方がいいと思う。
ただし
その男性との絡みを積極的に彼氏に言うのは絶対にNG!!!
その趣味の話とかするときに「そいつ男?」と聞かれたとき、「あ、まぁ男性だけど」とだけ答えるのでいい。
嫉妬させようとすな。
イエスマンにならない・相手への理解度を深める
向こうが約束をすっぽかしたとき、遅刻したときに
「全然大丈夫~」と言うのではなく、「アイス奢ってね」くらい言える方が良い。その男が何をしたかにもよるが、そこで「もー、アイス奢ってよね」と言われて引くような男は、個人的にやめた方がいいと思う。
また、男が小難しい話をしているときに「わかんなーい」「えー、なんかすごいねー」というフワフワした態度を取っていると「こいつは難しいことは考えない女」「いつも俺の意見に従うなぁ」とナメられる。
日頃から話をしていて「え、でも○○なら▽になったりしないの?」と、相手の話を理解した上で、ぷすりと鋭いことを言えると「ぬぬ、手強い。ごまかしが効かないな」と思われるし、
話の内容を理解するうち、次第に相手への理解も深まるので、より一層「こいつには敵わん」と思われる。
(しかも相手への理解度・論理の穴を突く力が上がるほど、相手の浮気のハードルが高くなる)
以上の2つ(恋愛力キープ&相手への理解度↑)をすると、「可愛い※し賢いし、こいつには敵わん!レア!好き!手放せない!」となる。これが大事にされる彼女である。
※(付き合えてる=見た目はOK=可愛いと思える容姿)
この記事のサブタイトル「振られたくないなら、振られる準備をしよう」は上野さんの記事をもじったもの。
「振られてもなんとか出来ちゃう人材」になれば、向こうも簡単にはこちらをナメくさった態度をとらなくなる。
まぁ何より「まっとうにパートナーを尊重する人」を見抜く必要があるけどね!クズは何しようが浮気するし、クソなことしますから!!
以上、私の思う「大事にされる女について」でした!疲れた!!!!
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